一宮 観光活性化まちづくり

3月27日に 一宮商工会議所で地元観光活性化とまちづくりについてのセミナーがありました。

観光を語る前に街づくりの根本を理解していないといけないという話からスタートです。

少子高齢化が進む中、65歳以上の人口比が上昇する中で、出生率低下もあり、人口ピラミッドが大きく崩れようとしております。
その典型的なエリアとして、小牧市の桃花台ニュータウンがあります。
今から23年前に桃花台ニュータウンを担当し、中古住宅流通で空き家対策=遊休不動産の売却を行なっていました。
あの当時の中古住宅住宅の価格帯が3000万円から4000万円の間で、多くは公務員、近隣の工場などに勤務されるサラリーマンが購買層で、売却される方の理由のほとんどが転勤だったのですが、当時の年齢層が40代中後半でしたから、今の年齢は65歳以上になります。
一方、高価格帯な住宅購買層の多くは優秀な方ばかりで、大学進学の際、当時のお子様達は愛知県にとどまらず、首都圏へ流出しているのではないでしょうか?
愛知県長久手市も同じです。
地下鉄や愛知万博などで、開発が進む一方、お百姓さん=地主の息子たちが都心へ転居してしまい、地下鉄駅に近いところは、賃貸マンションが立ち並び、住宅地も名古屋市内と大差ない価格での取引がなされて、お金持ちが多い反面、万博跡地の有効活用ができているか?と言われれば、少し疑問です。国レベルの観光誘致も、若手が集まるイメージには程遠いと思います。

一宮市の中心街 駅東地区においては、真清田神社から南に通じる商店街が月曜日(この地域のお休みは月曜日が多い)ということもあり、事実上90パーセント近くシャッターが下りており、閑散とした状況です。

岐阜市内の路面電車の廃止から岐阜市中心街の柳ヶ瀬がかつての繁栄が嘘のような状態になった例を取り上げ、自動車中心の生活では街は活性化しないというようなお話もあったり。

弊社が提案できる『空き家対策』『不動産有効活用』は、スクラップ&ビルド!
今までの既成概念を排除して、再度街の再開発提案を官民一体で行わなければ、ますます都心部空洞化につながるのでは?と懸念するばかりです。

マンション業者が駅前周辺にどんどん新築を進めるばかりでは、住宅需要の需給バランスを崩しかねないという考えは、講師の先生と同意見でした。

ご存知の方は少ないかもしれませんが、一宮市中心部は門前町であると同時に、寺院の境外地が多く、単純な土地所有者ばかりでないという事実です。
市役所の展望から見る市内中心部は、緑多い寺社仏閣が結構目立つそうです。

知名度をあげるだけでは、先に続きません。
売上をあげるだけでは、その地元は潤いません。
やはり、地消地産じゃないと、街の活性化には繋がらないです。
不動産業者ですから一宮市だけで商売をしているわけではありませんが、利益が出たら、地元でお金を使う心掛けをしている点なども、今後の経済に活かせればなあと思うばかりです。

地元一宮市の公共事業も地元業者を活用して委託をしようという中、市民病院の工事は市外の業者が受託し、工事下請も市外の業者が行うそうです。
これじゃあ、市がいくら観光活性化とか街の再開発提案を訴えてもうまく行くはずがありません。
逆に市内の業者も、ある意味市外からの参入をされない営業努力をしているのでしょうか?

弊社が地元一宮市で創業した1番の理由は、地元愛からです。
まだまだ力不足な点も多く、一宮市内での売買取扱は少ないかもしれません。
しかし市外で取扱した案件の収益は極力市内で経費を使うようにしております。
そして市外へ流出した同級生やその家族が『一宮はやっぱり住みやすい』と言われるようなお手伝いが間接的にでも伝わればいいなあと思います。


不動産のリアルアイ 一宮

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